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威丈高
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ゐたけだか
ふりがな文庫
“
威丈高
(
ゐたけだか
)” の例文
兄は
直
(
すぐ
)
と
威丈高
(
ゐたけだか
)
に母へ食つてかかりました。母もかうなれば承知しません。低い声を
震
(
ふる
)
はせながら、さんざん兄と云ひ合ひました。
雛
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
で、
親族
(
しんぞく
)
の
男
(
をとこ
)
どもが、
挑
(
いど
)
む、
嬲
(
なぶ
)
る、
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
成
(
な
)
つて
袖褄
(
そでつま
)
を
引
(
ひ
)
く、
其
(
そ
)
の
遣瀬
(
やるせ
)
なさに、くよ/\
浮世
(
うきよ
)
を
柳隱
(
やなぎがく
)
れに、
水
(
みづ
)
の
流
(
なが
)
れを
見
(
み
)
るのだ、と
云
(
い
)
ふ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
如何にや。わが眼識。誤りたるにやと
嘲笑
(
あざわら
)
ひて、
威丈高
(
ゐたけだか
)
にわれを見下したる眼光、鬼神も縮み上る可き勢なり。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
老人は、急に
威丈高
(
ゐたけだか
)
になつた。平常は寧ろ魯鈍に近い面持と関西弁とに隠されてゐるが、かうして居直ると、冷酷で残忍なものが、じいんと表情の底に沈んでゐるのだ。
大凶の籤
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
『何ですか、私に用事があると
仰
(
おつしや
)
るのは。』斯う催促して、郡視学は
威丈高
(
ゐたけだか
)
になつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
『
私
(
わたし
)
を
誰
(
だれ
)
だと
思
(
おも
)
つてるか?』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
問
(
と
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
當將軍家の御
落胤
(
らくいん
)
にて既に大坂城代より江戸表へも上申に相成
御左右
(
ごさう
)
次第
(
しだい
)
江戸へ
御下向
(
ごげかう
)
の
御積
(
おんつもり
)
其間に京都御
遊覽
(
いうらん
)
の爲め
上京
(
じやうきやう
)
此段町奉行にも心得有べき筈
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
の使者今一言申さばと
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
遣込
(
やりこめ
)
其上汝知らずや町奉行所は
科
(
とが
)
人
罪
(
ざい
)
人の出入する
不淨
(
ふじやう
)
の場所なり左樣なる
穢
(
けが
)
れし場所へ御成を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「その方はここをどこだと思ふ?
速
(
すみやか
)
に返答をすれば好し、さもなければ時を移さず、地獄の
呵責
(
かしやく
)
に
遇
(
あ
)
はせてくれるぞ。」と、
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
罵
(
ののし
)
りました。
杜子春
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼等の村の駐在所の巡査は
早速
(
さつそく
)
彼を
拘引
(
こういん
)
した上、
威丈高
(
ゐたけだか
)
に彼を叱りつけた。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“威丈”で始まる語句
威丈