“ゐたけだか”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
威丈高	47.4%
威猛高	36.8%
居長高	5.3%
威長高	5.3%
居丈高	5.3%

威丈高

で、親族（しんぞく）の男（をとこ）どもが、挑（いど）む、嬲（なぶ）る、威丈高（ゐたけだか）に成（な）つて袖褄（そでつま）を引（ひ）く、其（そ）の遣瀬（やるせ）なさに、くよ／＼浮世（うきよ）を柳隱（やなぎがく）れに、水（みづ）の流（なが）れを見（み）るのだ、と云（い）ふ。

みつ柏 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

威猛高

申募（つの）るに於ては是非に及ばず此大勢（おほぜい）にて半年又は一年懸（かゝ）りても澤の井の出所（しゆつしよ）を調（しらべ）ねばならぬぞ左樣（さやう）に心得よと威猛高（ゐたけだか）になりて威（おど）すにぞ村中の者肝（きも）を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

居長高

直道は屹（き）と振仰ぐとともに両手を胸に組合せて、居長高（ゐたけだか）になりけるが、父の面（おもて）を見し目を伏せて、さて徐（しづか）に口を開きぬ。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

佐分利は居長高（ゐたけだか）になりて

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

威長高

蒲田は姑（しばら）く助太刀の口を噤（つぐ）みて、皺嗄声（しわがれごゑ）の如何（いか）に弁ずるかを聴かんと、吃余（すひさし）の葉巻を火入（ひいれ）に挿（さ）して、威長高（ゐたけだか）に腕組して控へたり。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

居丈高

客を送り出でて満枝の内に入来（いりきた）れば、ベッドの上に貫一の居丈高（ゐたけだか）に起直りて、痩尽（やせすが）れたる拳（こぶし）を握りつつ、咄々（とつとつ）、言はで忍びし無念に堪へずして、独（ひと）り疾視（しつし）の瞳（ひとみ）を凝（こら）すに会へり。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)