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姫樣
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ひいさま
ふりがな文庫
“
姫樣
(
ひいさま
)” の例文
新字:
姫様
子守
(
こもり
)
がまた
澤山
(
たくさん
)
寄
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
其中
(
そのなか
)
に
年嵩
(
としかさ
)
な、
上品
(
じやうひん
)
なのがお
守
(
もり
)
をして
六
(
むつ
)
つばかりの
女
(
むすめ
)
の
兒
(
こ
)
が
着附
(
きつけ
)
萬端
(
ばんたん
)
姫樣
(
ひいさま
)
といはれる
格
(
かく
)
で
一人
(
ひとり
)
居
(
ゐ
)
た。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
平民かと問へば何うござんしようかと答ふ、そんなら華族と笑ひながら聞くに、まあ左樣おもふて居て下され、お華族の
姫樣
(
ひいさま
)
が手づからのお酌、かたじけなくお受けなされとて波々とつぐに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
房
(
ふつ
)
さりと
結
(
むす
)
んでさげた
其
(
その
)
姫樣
(
ひいさま
)
の
帶
(
おび
)
を
銜
(
くは
)
へたり、
八
(
や
)
ツ
口
(
くち
)
をなめたりして、
落着
(
おちつ
)
いた
風
(
ふう
)
でじやれてゐるのを、
附添
(
つきそひ
)
が、つと
見
(
み
)
つけて、びツくりして、
叱
(
しつ
)
! といつて
追
(
お
)
ひやつた。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
平民
(
へいみん
)
かと
問
(
と
)
へば
何
(
ど
)
うござんしようかと
答
(
こた
)
ふ、そんなら
華族
(
くわぞく
)
と
笑
(
わら
)
ひながら
聞
(
き
)
くに、まあ
左樣
(
さう
)
おもふて
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
され、お
華族
(
くわぞく
)
の
姫樣
(
ひいさま
)
が
手
(
て
)
づからのお
酌
(
しやく
)
、かたじけなく
御受
(
おう
)
けなされとて
波々
(
なみ/\
)
とつぐに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
姫
常用漢字
中学
部首:⼥
10画
樣
部首:⽊
15画
“姫”で始まる語句
姫
姫様
姫君
姫路
姫百合
姫御前
姫鱒
姫神
姫王
姫糊