塩梅あんべえ)” の例文
作「話したってかんべえ、それで其の蚊帳かやア質屋へ持って行こうって取りに掛ると、女房かみさん塩梅あんべえわりいし赤ん坊は寝て居るし」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「すっかり御無沙汰をしちゃった。お変りもないようで、こんな結構なことはねえ。ところで今日は少しお願いがあって来たんだが——、ちょうどいい塩梅あんべえだ、おしい坊も一緒に聞いておくれ」
「おっ母さん塩梅あんべえはどうだね」
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「殿様、塩梅あんべえが悪いそうだね」
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
塩梅あんべえわりいのであれに逢いたいと存じまして、重三郎を少しのお暇を願いに遣りました処、一昨日おととい出たぎり帰らねえとの御沙汰で恟り致しました
「すっかり御無沙汰をしちゃった。お変りもないようで、こんな結構なことはねえ。ところで今日は少しお願いがあって来たんだが——、ちょうどいい塩梅あんべえだ、おしい坊も一緒に聞いておくれ」
塩梅あんべえわりいから村の者は見舞みめえに行ったってもえが、それを行かぬてえから大概てえげえ人の不人情も分っていまさア、うか寄って顔を見てっておくんなさえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちょうどいい塩梅あんべえだ、これからチョクチョク遊びに来るとしよう」
兼「ありがてえ、毎日めえにち斯ういう塩梅あんべえもれえ物があると世話がえが、昨日のは喰いながらも心配だッた」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちょうどいい塩梅あんべえだ、これからチョクチョク遊びに来るとしよう」
しの「さア此方こっちへお上んなさいましわしは少し塩梅あんべえが悪くってネ、其処まで立ってくも苦艱くげんでござえますから、何うかあんた此方へ這入っておくんなせえましよ」
「そいつはいい塩梅あんべえだ、——お品さんを見なかったか」
惣「もっと塩梅あんべえが悪くなると困るよう、しっかりしてよう、多助じいやアを連れて来るとかった」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちょうどいい塩梅あんべえだ。一緒に行ってみよう」
塩梅あんべえが悪くってッ転がって寝て居るでごぜえますから、私も魂消たまげて塩梅がわりいかと尋ねますと、叔母さん面目ねえが勤めの中で赤子ねゝっこ出来でかしたよと云うから、私も魂消て
「え、ちょうどいい塩梅あんべえで——」
そりゃア何うも先生のめえでげすが、アヽやってお嬢さんもぶらぶら塩梅あんべえが悪くッておいでなさるし、何うかお気の紛れるようにと思って、わっし身許みもとから知ってるかてえ芸人でげすから
大分でえぶ顔の色が悪いが、詰らねえ心に成ってはいけませんよ、一人のお父さまを見送らねえうち貴方あんたの身体ではえから、たとんなにやかましいたって、お父さまが塩梅あんべえが悪くなって
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わっちがね、六間堀の伯母が塩梅あんべえがわりいので、昨日きのう見舞に行って泊って、先刻さっきけえって見るとうち貸店かしだなになってるのサ、訳が分らねえから大屋さんへ行って聞いてみると、あにいが今朝早く来て
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
長「塩梅あんべえがわるかったのだから仕方がねえ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)