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唐戸
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からど
ふりがな文庫
“
唐戸
(
からど
)” の例文
比較的間口の広いその玄関の入口はことごとく
細
(
ほそ
)
い
格子
(
こうし
)
で仕切られているだけで、
唐戸
(
からど
)
だの
扉
(
ドア
)
だのの装飾はどこにも見られなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それら、花にも
台
(
うてな
)
にも、
丸柱
(
まるばしら
)
は言うまでもない。
狐格子
(
きつねごうし
)
、
唐戸
(
からど
)
、
桁
(
けた
)
、
梁
(
うつばり
)
、
眗
(
みまわ
)
すものの
此処
(
ここ
)
彼処
(
かしこ
)
、
巡拝
(
じゅんぱい
)
の
札
(
ふだ
)
の貼りつけてないのは殆どない。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何時
(
いつ
)
かこの二日三日前、
周防様
(
すおうさま
)
と二人で、
子
(
ね
)
の
刻
(
こく
)
過ぎ、お廊下を
見廻
(
みまわ
)
っておりますと、怪しい人影が御寝所の
唐戸
(
からど
)
を開けて、出てまいりましたから、
手燭
(
てしょく
)
をさしつけましたところ
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
浅草の
中見世
(
なかみせ
)
で買って来たお多福の人形が飾って有り、
唐戸
(
からど
)
を開けると、
印度物
(
いんどもの
)
の
観世音
(
かんのん
)
の像に青磁の香炉があるというのでなし、摩利支天様の
御影
(
みえい
)
が掛けて有り、
此方
(
こっち
)
には金比羅様のお礼お狸さま
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼はもう寝室の
唐戸
(
からど
)
を足で蹴明けて廊下に出てゐた。
An Incident
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
丹塗
(
にぬり
)
の柱、
花狭間
(
はなはざま
)
、
梁
(
うつばり
)
の波の
紺青
(
こんじょう
)
も、
金色
(
こんじき
)
の
竜
(
りゅう
)
も色さみしく、昼の月、
茅
(
かや
)
を
漏
(
も
)
りて、
唐戸
(
からど
)
に
蝶
(
ちょう
)
の影さす
光景
(
ありさま
)
、古き
土佐絵
(
とさえ
)
の画面に似て、しかも名工の
筆意
(
ひつい
)
に
合
(
かな
)
い、
眩
(
まば
)
ゆからぬが
奥床
(
おくゆか
)
しゅう
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“唐戸”の解説
唐戸(からと)とは、山口県下関市の国道9号唐戸交差点を中心とした地域一帯の名称。一般的には、唐戸町のほか、下関市役所本庁舎がある南部町(なべちょう)、赤間町、中之町、阿弥陀寺町、観音崎町、あるかぽーとを含む地域を指す用語として使用される。広義には、東は壇ノ浦付近、北は貴船町や上田中町あたりまでを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“唐”で始まる語句
唐突
唐
唐紙
唐土
唐桟
唐櫃
唐草
唐辛子
唐人
唐黍