“からど”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐戸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅草の中見世なかみせで買って来たお多福の人形が飾って有り、唐戸からどを開けると、印度物いんどもの観世音かんのんの像に青磁の香炉があるというのでなし、摩利支天様の御影みえいが掛けて有り、此方こっちには金比羅様のお礼お狸さま
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼はもう寝室の唐戸からどを足で蹴明けて廊下に出てゐた。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
丹塗にぬりの柱、花狭間はなはざまうつばりの波の紺青こんじょうも、金色こんじきりゅうも色さみしく、昼の月、かやりて、唐戸からどちょうの影さす光景ありさま、古き土佐絵とさえの画面に似て、しかも名工の筆意ひついかない、まばゆからぬが奥床おくゆかしゅう
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)