わら)” の例文
かく相讓る時に、そのつどへる人ども、その讓れるさまわらひき。ここに遂に兄儛ひ訖りて、次に弟儛はむとする時に、ながめごとしたまひつらく
御溝の那方あなたに長く曳ける我影におどろきて、傾く月を見返る男、眉太まゆふと鼻隆はなたかく、一見凜々りゝしき勇士の相貌、月に笑めるか、花にわらふか、あはれまぶたあたりに一掬の微笑を帶びぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
明道めいどうの言をののしって、あに道学の君子のわざならんやとい、明道の執見しっけん僻説へきせつ委巷いこうの曲士のごとし、誠にわらう可き也、と云い、明道何ぞすなわち自らくるしむことかくの如くなるや、と云い、伊川いせんげんを評しては
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わらふ ひかりを 畏れよ
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
こもりますに因りて、天の原おのづからくらく、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、なにとかも天の宇受賣うずめあそびし、また八百萬の神もろもろわらふ」
ひかりが わらつてゐる
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
わらふ可し しゅういよいよ張る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここに天の宇受賣白さく、「汝命いましみことまさりてたふとき神いますが故に、歡喜よろこわらあそぶ」と白しき。