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吾知
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われし
ふりがな文庫
“
吾知
(
われし
)” の例文
だからこの変化の強く起った
際
(
きわ
)
どい瞬間に姿を現わして、その変化の波を自然のままに
拡
(
ひろ
)
げる役を勤めたお延は、
吾知
(
われし
)
らず
儲
(
もう
)
けものをしたのと同じ事になったのである。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫
(
それ
)
にまだ
世間
(
せけん
)
には
売物
(
ばいぶつ
)
にないと
云
(
い
)
ふ
結構
(
けつこう
)
なお
下物
(
さかな
)
でせう
何
(
なん
)
だか名も知らない
美味物許
(
うまいものばかり
)
なんで
吾知
(
われし
)
らず
大変
(
たいへん
)
に
酔
(
よ
)
つちまひました、
夫
(
それ
)
ゆゑ
何方様
(
どちらさま
)
へも
番附
(
ばんづけ
)
を
配
(
くば
)
らずに
帰
(
かへ
)
つたので
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
肋骨材等
(
ろくこつざいとう
)
諸般
(
しよはん
)
の
構造
(
こうざう
)
を
眺
(
なが
)
め、また
千變萬化
(
せんぺんばんくわ
)
なる
百種
(
ひやくしゆ
)
の
機關
(
きくわん
)
の
説明
(
せつめい
)
を
聽
(
き
)
いた
時
(
とき
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
之
(
これ
)
が
人間
(
にんげん
)
の
業
(
わざ
)
かと
疑
(
うたが
)
はるゝばかりで、
吾知
(
われし
)
らず
驚嘆
(
きやうたん
)
の
叫聲
(
さけび
)
を
發
(
はつ
)
する
事
(
こと
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今まで団体的に旋回していたものが、
吾知
(
われし
)
らず調子を
踏
(
ふ
)
み
外
(
はず
)
して、一人
圏外
(
けんがい
)
にふり落された時のように、淡いながら頼りを失った心持で、彼女は自分の
宅
(
うち
)
の玄関を上った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今までお延の前で体面を保つために武装していた津田の心が
吾知
(
われし
)
らず
弛
(
ゆる
)
んだ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
吾
漢検準1級
部首:⼝
7画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“吾”で始まる語句
吾
吾人
吾家
吾々
吾妻橋
吾妻
吾儕
吾輩
吾子
吾等