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可怪
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あやし
ふりがな文庫
“
可怪
(
あやし
)” の例文
人の形が、そうした霧の
裡
(
なか
)
に薄いと、
可怪
(
あやし
)
や、
掠
(
かす
)
れて、
明
(
あから
)
さまには見えない
筈
(
はず
)
の、
扱
(
しご
)
いて
搦
(
から
)
めた
縺
(
もつ
)
れ糸の、蜘蛛の
囲
(
い
)
の
幻影
(
まぼろし
)
が、幻影が。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
段々
(
だん/\
)
村
(
むら
)
が
遠退
(
とほの
)
いて、お
天守
(
てんしゆ
)
が
寂
(
さび
)
しく
成
(
な
)
ると、
可怪
(
あやし
)
可恐
(
おそろし
)
い
事
(
こと
)
が
間々
(
まゝ
)
有
(
あ
)
るで、あの
船
(
ふね
)
も
魔
(
ま
)
ものが
漕
(
こ
)
いで
焼
(
や
)
くと、
今
(
いま
)
お
前様
(
めえさま
)
が
疑
(
うたが
)
はつせえた
通
(
とほ
)
り……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
常さんの、三日ばかり学校を休んだのはさる事ながら、民也は、それが夢でなくとも、さまで
可恐
(
おそろし
)
いとも
可怪
(
あやし
)
いとも思わぬ。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
常
(
つね
)
さんの、
三日
(
みつか
)
ばかり
學校
(
がくかう
)
を
休
(
やす
)
んだのは
然
(
さ
)
る
事
(
こと
)
ながら、
民也
(
たみや
)
は、それが
夢
(
ゆめ
)
でなくとも、
然
(
さ
)
まで
可恐
(
おそろし
)
いとも
可怪
(
あやし
)
いとも
思
(
おも
)
はぬ。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この二股坂と言うのは、山奥で、
可怪
(
あやし
)
い伝説が少くない。それを越すと隣国への
近路
(
ちかみち
)
ながら、人界との
境
(
さかい
)
を
隔
(
へだ
)
つ、自然のお関所のように土地の人は思うのである。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
そこへ、あの連中は行ったんだろうか、沼には変った……何か、
可恐
(
おそろし
)
い、
可怪
(
あやし
)
い事でもあるのかね。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかるに
倒
(
さかさま
)
に伏して
覗
(
のぞ
)
かぬ目には見えないであろう、尻ッこけになった
巌
(
いわお
)
の裾に居て、
可怪
(
あやし
)
い喬木の梢なる樹々の葉を
褥
(
しとね
)
として、
大胡坐
(
おおあぐら
)
を組んだ、——何等のものぞ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
滝太郎は
可怪
(
あやし
)
い目をして
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“可怪”で始まる語句
可怪気