“近路”の読み方と例文
読み方割合
ちかみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いかがでしょう? 先生。仙人になる修業をするには、どこへ奉公するのが近路ちかみちでしょう?」と、心配そうに尋ねました。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この二股坂と言うのは、山奥で、可怪あやしい伝説が少くない。それを越すと隣国への近路ちかみちながら、人界とのさかいへだつ、自然のお関所のように土地の人は思うのである。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
農家の門を外に出てみるとはたして見覚えある往来、なるほどこれが近路ちかみちだなと君は思わず微笑をもらす、その時初めて教えてくれた道のありがたさがわかるだろう。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)