トップ
>
博打
>
ばくち
ふりがな文庫
“
博打
(
ばくち
)” の例文
「暮に
要
(
い
)
る金はたった五両、わけがあって、私は知っております。手取り三十五両も入ったら、また
博打
(
ばくち
)
の元手になることでしょう」
銭形平次捕物控:058 身投げする女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれど、この男の弱点は
博打
(
ばくち
)
の好なことで、ほかの事では乗らないが、博打で誘うときっと乗る。乗ってはいつも負ける。私は見るに見かねて
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
あれで清六が
博打
(
ばくち
)
も
打
(
ぶ
)
つからさ。おとよさんもかわいそうだ。身上もおとよさんの里から見ると半分しかないそうだし。なにおとよさんはとても隣にいやしまい
隣の嫁
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
博打
(
ばくち
)
はもってのほかだという。しかし毎年の
毛付
(
けづ
)
け(馬市)を
賭博場
(
とばくじょう
)
に公開して、土地の繁華を計っているのも福島の役人であった。
袖
(
そで
)
の下はもってのほかだという。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
若い時分には、あくせく稼いで一と身代
拵
(
こしら
)
えたこともあったが、邑内に品評会のあった年
大尽
(
だいじん
)
遊びをしたり
博打
(
ばくち
)
をうったりして、三日三晩ですっからかんになってしまった。
蕎麦の花の頃
(新字新仮名)
/
李孝石
(著)
▼ もっと見る
赤い色の着物を
被
(
き
)
た女や、紺地の
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
いた男や、白い
手拭
(
てぬぐい
)
を被った者
等
(
ら
)
が一つの
瞬
(
またた
)
きする
蝋燭
(
ろうそく
)
の
火影
(
ほかげ
)
を取り巻いて、その下で
博打
(
ばくち
)
をした。また不義の
快楽
(
けらく
)
に
耽
(
ふけ
)
ったりしたのである。
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大方
(
おおかた
)
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
奴
(
やつ
)
ァ、
今時分
(
いまじぶん
)
、やけで
出
(
で
)
かけた
吉原
(
よしわら
)
で、
折角
(
せっかく
)
拾
(
ひろ
)
ったような
博打
(
ばくち
)
の
金
(
かね
)
を、
手
(
て
)
もなく
捲揚
(
まきあ
)
げられてることだろうが、
可哀想
(
かわいそう
)
にこうしておせんの
脚
(
あし
)
を
描
(
か
)
きながらこの
匂
(
におい
)
をかいでる
気持
(
きもち
)
ァ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
殊
(
こと
)
に石橋氏の鉱山失敗が農民たちの間にも動揺を与えて、
博打
(
ばくち
)
に身を持ち崩したもの、他郷へ出奔したもの、せっかく石橋氏の親切も
仇
(
あだ
)
に、今では落ち着いてるものわずかに、十四軒のみだという。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
博打
(
ばくち
)
をうつたり
長長秋夜
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「ヘェ、
梯子乗
(
はしごのり
)
も建前も自慢で、良い職人でしたよ、男っ振りが良いのと、いかさま
博打
(
ばくち
)
が器用なので、身を持崩しましたが」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
博打
(
ばくち
)
をぶっても酒を飲んでもだ、女房の可愛い事を知ってる奴なら、いつか納まりがつくものだ、世の中に女房のいらねい人間許りは駄目なもんさ、白粉は三升許りも挽けた
姪子
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
博打
(
ばくち
)
はうつ、問屋で払った
駄賃
(
だちん
)
も何も飲んでしまって、村へ帰るとお定まりの愁訴だ——やれ人を牛馬のようにこき使うの、駄賃もろくに渡さないの、なんのッて、大げさなことばかり。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
博打
(
ばくち
)
をうつたり
小熊秀雄全集-07:詩集(6)長篇詩集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
博
常用漢字
小4
部首:⼗
12画
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“博打”で始まる語句
博打場