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劃
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しきり
ふりがな文庫
“
劃
(
しきり
)” の例文
裾模様
(
すそもよう
)
の貴婦人、ドレスの令嬢も見えたが、近所居まわりの長屋連らしいのも少くない。
印半纏
(
しるしばんてん
)
さえも入れごみで、席に
劃
(
しきり
)
はなかったのである。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
奧樣が起きて來る氣色がしたので、大急ぎに蒲團を押入に入れ、
劃
(
しきり
)
の障子をあけると、『早いね。』と奧樣が聲をかけた。お定は臺所の板の間に膝をついてお
叩頭
(
じぎ
)
をした。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「あり——ありがたう。」と、苦しさうに云ひながら、感謝の微笑を湛へようとしたが、それは
劃
(
しきり
)
なく襲うて来る苦痛の為に、跡なく崩れてしまつた。
腸
(
はらわた
)
をよぢるやうな、苦悶の声が、続いた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
シイトの
薄萠黄
(
うすもえぎ
)
の——
最
(
もつと
)
も
古
(
ふる
)
ぼけては
居
(
ゐ
)
たが——
天鵝絨
(
びらうど
)
の
劃
(
しきり
)
を、コチンと
窓
(
まど
)
へ
上
(
あ
)
げると、
紳士
(
しんし
)
の
作法
(
さはふ
)
にありなしは
別問題
(
べつもんだい
)
だが、いゝ
頃合
(
ころあひ
)
の
枕
(
まくら
)
に
成
(
な
)
る。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
奥様が起きて来る気配がしたので、大急ぎに蒲団を押入に入れ、
劃
(
しきり
)
の障子をあけると
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「あり——ありがとう。」と、苦しそうに
云
(
い
)
いながら、感謝の微笑を
湛
(
たた
)
えようとしたが、それは
劃
(
しきり
)
なく襲うて来る苦痛の
為
(
ため
)
に、跡なく崩れてしまった。
腸
(
はらわた
)
をよじるような、
苦悶
(
くもん
)
の声が、続いた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
山の上の墓地にして、まばらな松がおのずから、
墓所
(
はかしょ
)
々々の
劃
(
しきり
)
になる。……一個所、小高い丘の下に、
蓑
(
みの
)
で伏せて、蓑の乱れたような、草の
蓬
(
おどろ
)
に包んだ、塚ともいおう。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大土間の内側を丸太で
劃
(
しき
)
った——(朝市がそこで立つ)——その
劃
(
しきり
)
の外側を廻って、右の権ちゃん……めくら
縞
(
じま
)
の
筒袖
(
つつッぽ
)
を
懐手
(
ふところで
)
で
突張
(
つっぱ
)
って、狸より
膃肭臍
(
おっとせい
)
に似て、ニタニタと
顕
(
あら
)
われた。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
身を起して、寄ると、塚を前にほとんど肩の並んだ振袖は、横へ胸を開いて、隣地との土の低い
劃
(
しきり
)
へ、無雑作に腰を掛けた。こぼれ松葉は
苫
(
とま
)
のように積って、同じ松蔭に風の瀬が通った。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
劃
漢検準1級
部首:⼑
14画
“劃”を含む語句
劃然
区劃
區劃
一劃
企劃
劃期
計劃
劃策
劃期的
劃時代的
字劃
参劃
仕劃
劃目
區劃整理
期劃
空劃線
財政計劃
輪劃
間劃
...