初日はつひ)” の例文
すがすがしい初日はつひの光りがうしろからさして、ひっつめたかみらすのが、まるで頭のまわりに光りのをかけたように見えた。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
來年らいねんはこれよりもうつくしい初日はつひをがみたいものだ。』とつた言葉ことば其言葉そのことばかたおぼえてて、其精神そのせいしんあぢはうて、としとも希望きばうあらたにし
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
部将の命令で、隊は解かれ、黒々とくずれた武者たちの上に、初日はつひは大きく昇っていた。その中に足軽約五十名ほどを連れて、城内の隅のほうへ行く木下藤吉郎の姿もあった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女太夫とか鳥追とりおひの三味線さみせんにめでたき哥をうたひ、娘ののやり羽子はご、男の帋鳶いかのぼり、見るものきくものめでたきなかに、初日はつひかげ花やかにさしのぼりたる、新玉あらたまの春とこそいふべけれ。
松には初日はつひ
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
わたしは六十になるがこん立派りつぱたことはない。來年らいねんはこれよりもうつくしい初日はつひをがみたいものだ。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
女太夫とか鳥追とりおひの三味線さみせんにめでたき哥をうたひ、娘ののやり羽子はご、男の帋鳶いかのぼり、見るものきくものめでたきなかに、初日はつひかげ花やかにさしのぼりたる、新玉あらたまの春とこそいふべけれ。
それをなまじつかいま歌人うたよみたのんでつくらしたところでありふれた、初日はつひうたなどは感心かんしんしないぜ。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)