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凹
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くぼみ
ふりがな文庫
“
凹
(
くぼみ
)” の例文
蹴爪即ち隆起が臼の杵と
凹
(
くぼみ
)
とを現しているのである。彼は然し、この構造を精巧な鏡玉で見て大きによろこんでいた。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
井深はじっとその口元を見つめた。全く
画工
(
えかき
)
の光線のつけ方である。薄い
唇
(
くちびる
)
が両方の
端
(
はじ
)
で少し
反
(
そ
)
り
返
(
かえ
)
って、その反り返った所にちょっと
凹
(
くぼみ
)
を見せている。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
新潟
(
にひがた
)
より三里上りて
赤塚
(
あかづか
)
村といふあり、山のところ/″\に
凹
(
くぼみ
)
をなしたるあり、こゝに
杙
(
くひ
)
をたてゝ
細糸
(
ほそいと
)
の
網
(
あみ
)
をはりて鳥をとる、これを里言に
赤塚
(
あかづか
)
の天の網といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
やがて、初夜すぐるまでは、縦横に乱れ合った足駄
駒下駄
(
こまげた
)
の
痕
(
あと
)
も、次第に二ツとなり、三ツとなり、わずかに
凹
(
くぼみ
)
を残すのみ、車の
轍
(
わだち
)
も
遥々
(
はるばる
)
と長き一条の
名残
(
なごり
)
となった。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
岩下或は渓間に一
小屋
(
せうおく
)
を構臼を
安
(
お
)
き
長柄杵
(
ながえぎね
)
(大坂
踏杵
(
ふみきね
)
也)を設け、人のふむべき処に
凹
(
くぼみ
)
をなして屋外に出す。泉落て凹処降る故、
忽
(
たちまち
)
水こぼる。こぼれて空しければ
杵頭
(
しよとう
)
降りて米穀
摏
(
つ
)
ける也。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
此村に
潟
(
かた
)
あるゆゑ、水鳥
潟
(
かた
)
を
慕
(
した
)
ひてきたり、山の
凹
(
くぼみ
)
を
飛
(
とび
)
きたり、かならず天の網にかゝる。大抵は
𪃈
(
あぢ
)
といふ
鴨
(
かも
)
に
似
(
に
)
たる鳥也、
美味
(
びみ
)
なるゆゑ赤塚の
冬至鳥
(
とうじとり
)
とて
遠
(
とほ
)
く
称美
(
しようび
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
路はその雑木の中に出つ
入
(
い
)
りつ、糸を引いて
枝折
(
しおり
)
にした形に入る……赤土の
隙間
(
すきま
)
なく、
凹
(
くぼみ
)
に蔭ある、樹の
下闇
(
したやみ
)
の
鰭爪
(
ひづめ
)
の跡、馬は節々通うらしいが、処がら、
竜
(
たつ
)
の
鱗
(
うろこ
)
を踏むと思えば
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
凹
常用漢字
中学
部首:⼐
5画
“凹”を含む語句
凸凹
凹所
凹凸
凹間
凹地
凹字
凹路
笑凹
凹字形
凹面鏡
凹垂
落凹
凹入
凸凹路
平凹
中凹
茉莉凹巷処
起伏凹凸
陥凹
盆凹
...