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冥界
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めいかい
ふりがな文庫
“
冥界
(
めいかい
)” の例文
すなわち、現界がこの規則をみたすあたわざるも、
冥界
(
めいかい
)
においてこれをみたすべしとは、わが道徳的観念がわれを指導するところである。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
前
(
さき
)
の統領、
托塔
(
たくとう
)
天王ノ
晁蓋
(
ちょうがい
)
です。しかしいま思えば、それも上天の
意
(
こころ
)
だったものでしょう。われらを
冥界
(
めいかい
)
から見まもってくれるために……。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その娘は今に君の前に登場するであろうが、彼女が
冥界
(
めいかい
)
の声によって、予め姉崎未亡人の死の時間を告げ知らせたという事実は、僕をギョットさせた。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
冥界
(
めいかい
)
の
伴侶
(
みちづれ
)
か、
墓
(
はか
)
の
相借家
(
あひじやくや
)
か、とまで
怪
(
あや
)
しんだ
二人
(
ふたり
)
の
女
(
をんな
)
が、
別條
(
べつでう
)
なく、
然
(
しか
)
も、
揃
(
そろ
)
つて
美
(
うつく
)
しい
顏
(
かほ
)
を
上
(
あ
)
げて
居
(
ゐ
)
たから。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
是を漢土で黄泉とも呼んでいた
冥界
(
めいかい
)
のことだと、信じて古人はこの記録を
遺
(
のこ
)
したと言えるだろうか。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
これは突如
冥界
(
めいかい
)
からの通信に接して驚愕した人間が、いざ話しかけようとした時に、その通信が切れたような感じである。惜しいといえば惜しいが、またそれでよいのだという気もする。
イグアノドンの唄:――大人のための童話――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「いや、お礼を言う、それにしても、お前を賊に死なしたのは、残念で残念でたまらない、今、お前は
冥界
(
めいかい
)
におるから、お母さんのことも判ってるだろうが、お母さんは、今、どうしていらっしゃる」
愛卿伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
颯
(
さつ
)
と、
吹添
(
ふきそ
)
ふ
蒼水
(
あをみづ
)
の
香
(
か
)
の
風
(
かぜ
)
に
連
(
つ
)
れて、
流
(
ながれ
)
の
上
(
うへ
)
へそれたのは、
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
縅
(
をどし
)
の
鎧
(
よろひ
)
着
(
き
)
た
冥界
(
めいかい
)
の
軍兵
(
ぐんぴやう
)
が、
弗
(
ふ
)
ツと
射出
(
いだ
)
す
幻
(
まぼろし
)
の
矢
(
や
)
が
飛
(
と
)
ぶやうで、
川
(
かは
)
の
半
(
なか
)
ばで、
白
(
しろ
)
く
消
(
き
)
える。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
冥界
(
めいかい
)
のごとき、鬼神のごとき、みな物心万象のほかに超絶せる問題なれば、物理、心理の上にて説明すべからずというも、世人のいわゆる幽霊、鬼神の類は
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
卜筮
(
ぼくぜい
)
、人相、
九星
(
きゅうせい
)
、方位のごとき観理開運に関する諸術、ならびに鬼神、霊魂、天堂、地獄のごとき死後
冥界
(
めいかい
)
に関する諸説、またみな妖怪の一種に属するなり。
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
“冥界”の意味
《名詞》
(めいかい、みょうかい)死後の世界。あの世。冥土。
(みょうかい)六道のうち、地獄・餓鬼・畜生の三道。
(出典:Wiktionary)
冥
常用漢字
中学
部首:⼍
10画
界
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“冥界”で始まる語句
冥界経