“托塔”の読み方と例文
読み方割合
たくとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、この劉唐りゅうとうだって、腕には覚えがあるつもりだ。まして托塔たくとう天王様に、うんといって、一つ乗り出していただければだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我は托塔たくとう天王の二太子、木叉恵岸もくしゃえがん。これにいますはすなわち、わが師父しふ、南海の観世音菩薩かんぜおんぼさつ摩訶薩まかさつじゃ。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
さきの統領、托塔たくとう天王ノ晁蓋ちょうがいです。しかしいま思えば、それも上天のこころだったものでしょう。われらを冥界めいかいから見まもってくれるために……。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)