入替いれかわ)” の例文
先刻さつきうつくしいひとわきせきつたが、言葉ことばつうじないことがわかつたところで、いま日本語にほんごのよくはなせるお転婆てんばさんらしいおんな入替いれかわつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
入替いれかわりに、のきに立つて、中に居る沢にう言ひながら、其の安からぬ顔を見て莞爾にっこりした。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
櫻木大佐さくらぎたいさ一行いつかうが、功成こうな此處こゝ立去たちさつたあとに、何時いつ他國人たこくじん入替いれかわつて、このしま上陸じようりくせまいものでもない、貪慾どんよくことらぬ歐米人をうべいじんが、※一まんいちにも其後そのゝち此處こゝ上陸じやうりくしたならそれこそ大變たいへん
いわゆる琉球りゅうきゅう三十六島の中でも、宮古みやこは異常に歴史の進化の歩みがはげしく、しかも天災地変の圧迫が強烈であって、人は悩み且つしばしば入替いれかわり、したがって言語文物の錯雑が著しいことは
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)