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ふりがな文庫
“
信田
(
しのだ
)” の例文
そこで
信田
(
しのだ
)
の
森
(
もり
)
へ大ぜい
家来
(
けらい
)
を
連
(
つ
)
れて
狐狩
(
きつねが
)
りに
来
(
き
)
たのでした。けれども
運悪
(
うんわる
)
く、一
日
(
にち
)
森
(
もり
)
の中を
駆
(
か
)
け
回
(
まわ
)
っても一
匹
(
ぴき
)
の
獲物
(
えもの
)
もありません。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
鏡子は弟の様に思つて居る京都の
信田
(
しのだ
)
と云ふ高等学校の先生が、自分は
一人子
(
ひとりご
)
の
女
(
むすめ
)
よりも他人の子の方を
遥
(
はるか
)
に遥に可愛く思ふ事
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
そしてまたわたしは、あの菜の花の咲きつづく和泉の國、
信田
(
しのだ
)
の
森
(
もり
)
の
葛
(
くず
)
の
葉
(
は
)
狐
(
ぎつね
)
の傳説をおもひうかべないではゐない。
春宵戯語
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
信田
(
しのだ
)
の二郎
将国
(
まさくに
)
といふのは将門の子であると伝へられて、系図にも見えてゐるが、此の人の事が伝説的になつたのを足利期に語りものにしたのであらうか
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
この砂がき婆さんは
一目眇
(
すがめ
)
の小さな
媼
(
おうな
)
であったが、五、六種の色の粉末を袋に持っていて人だかりの前で、
祐天和尚
(
ゆうてんおしょう
)
だの、
信田
(
しのだ
)
の森だの、安珍清姫だの、観世音霊験記だのを
三筋町界隈
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
そう云えば、
信田
(
しのだ
)
の森は大阪の近くにあるせいか、昔から葛の葉を唄った
童謡
(
どうよう
)
が家庭の
遊戯
(
ゆうぎ
)
と結び着いて幾種類か行われているが、自分も二つばかり覚えているのがある。その一つは
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
やんややんや、この頃市村座でやっている「振袖
信田
(
しのだ
)
妻」二番目の所作唄だな。
狐
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
信田
(
しのだ
)
の 狐は
十五夜お月さん
(旧字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
そこで、ついお
隣
(
となり
)
の
和泉国
(
いずみのくに
)
の
信田
(
しのだ
)
の
森
(
もり
)
の
明神
(
みょうじん
)
のお
社
(
やしろ
)
に
月詣
(
つきまい
)
りをして、どうぞりっぱな
子供
(
こども
)
を
一人
(
ひとり
)
お
授
(
さず
)
け
下
(
くだ
)
さいましと、
熱心
(
ねっしん
)
にお
祈
(
いの
)
りをしていました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
葛の葉の
信田
(
しのだ
)
の森の狐に似てゐる話が「
靈異記
(
れいいき
)
」の中にあるが、その狐も人間の子を生んでゐる。
春宵戯語
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
まことにあはれな「
信田
(
しのだ
)
」といふものがある。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
ある
年
(
とし
)
の
秋
(
あき
)
の
半
(
なか
)
ばのことでした。
保名
(
やすな
)
は五六
人
(
にん
)
の
家来
(
けらい
)
を
連
(
つ
)
れて、
信田
(
しのだ
)
の
明神
(
みょうじん
)
の
参詣
(
さんけい
)
に出かけました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
“信田”で始まる語句
信田妻
信田沢
信田白狐伝
信田三郎先生義憲