來合きあは)” の例文
新字:来合
わたしもちょうどそれらが發見はつけんされたときに、そこへ來合きあはせてゐてその立派りつぱさにおどろいた次第しだいであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
其所そこ來合きあはせた一紳士しんしが、貴君方あなたがたなにをするんですかととがめたので、水谷氏みづたにし得意とくい考古學研究かうこがくけんきう振舞ふりまはした。其紳士そのしんししきりに傾聽けいちやうしてたが、それではわたくし仲間なかまれてもらひたい。
來合きあはせて立停たちどまつた、いろしろ少年せうねん驛夫えきふ引取ひきとる。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
番頭ばんとう久兵衞に申聞し處久兵衞の申には最早もはや月切つきぎれにはなる利上りあげもなき事なれば何時いつまでも御あづかり申事は出來兼できかねさいはいまながかひの道具屋が來合きあはせたれば賣拂うりはらひますにより然樣さやう御承知下さるゝ樣に申上ろとの事につき一寸ちよつと御斷り申ますと云置て小僧こぞうすぐに立歸らんとするゆゑ文右衞門は小僧を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)