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五里
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ごり
家業を
奮發すれば、あと
三里五里は
走れようが、それにしても、
不忍池の
三十幾囘——
況んや
二十七里を
日づけの
車夫は
豪傑であつた。
乘つたものに
徳はない。が、
殆ど
奇蹟と
言はねばならない。
即ちその
直徑は
東西四里南北五里に
及び、こゝに
阿蘇一郡四萬の
人が
住まつてゐる。
但し
噴火はこの
火口全體から
起つたのではなく、
周圍の
土地の
陷沒によつて
斯く
擴がつたものだといふ。