中食ちうじき)” の例文
岡町をかまち中食ちうじきをして、三國みくにから十三じふそわたしにしかゝつたときは、もうなゝごろであつた。渡船とせんつてゐるので、玄竹げんちくみち片脇かたわきつて、つてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
さきにはかれ中食後ちうじきごは、屹度きつとへやすみからすみへとあるいてかんがへにしづんでゐるのがつねつたが、ごろ中食ちうじきからばんちや時迄ときまでは、長椅子ながいすうへよこになる。と、いつめうな一つ思想しさうむねうかぶ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あさはんつてから、老人らうじんあしだから、池田いけだいたときは、もうつであつた。おくれた中食ちうじきをして、またぽつ/\と、うまかよひにくいみちを、かはつて山奧やまおくへとすゝんでつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)