“親類”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんるい38.6%
しんるゐ36.4%
みより18.2%
つながり2.3%
みうち2.3%
ブラザア2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただの町獣医まちじゅういつまでは親類しんるいわせる顔もないと思うから、どう考えてもあきらめられない。それであけてもれてもうつうつたのしまない。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
同伴者つれ親類しんるゐ義母おつかさんであつた。此人このひと途中とちゆう萬事ばんじ自分じぶん世話せわいて、病人びやうにんなる自分じぶんはらまでおくとゞけるやくもつたのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「あののお前、黒瀬ぬいという婆様を知らねえかい。」「あい、知っておりやす。したがお前様は親類みよりの人かね。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いいえ。何でも柘植の親類つながりとかで、一空様という坊さまが、一度その用でみえられただけでございます」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
幾が親類みうち隣家となり一人ひとりそんながございましてね、もとはあなたおとなしいで、それがあの宗旨の学校にあがるようになりますとね、あなた、すっかりようすが変わっちまいましてね
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
彼女は、得々としてわが身を陽気な憤りに駆りたてながら、ペンを執ってスコットランドの親類ブラザアに手紙を書いた。いかにも相手を靴のなかまで戦慄させようと、練りに練った文章だった。