“りやうほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
両方50.0%
兩方50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ラランのやつにだまされたとづいても、可哀かあいさうなペンペはそのえぐられた両方りやうほうからしたたらすばかりだつた。もうラランのばない。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
それは一様いちやう緋羅紗ひらしやのづぼんを穿いた二人ふたり騎兵きへいで——いたとき——莞爾につこりわらつて、両方りやうほうから左右さいうで、おうやうにわたし天窓あたまをなでゝ、そしてひきあつてだまつてさかをのぼつてつた
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
薄い頭髪、然うとは見えぬやうにきように櫛卷くしまきにして、兩方りやうほう顳顬こめかみ即効紙そくかうしを張ツてゐた。白粉燒おしろいやけ何方どつちかといふと色は淺黒あさぐろい方だが、鼻でも口でも尋常じんじやうにきりツと締ツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
おそらく兩方りやうほうならん。交換こうくわんの方法コロボックル先づ何品かをたづさきたりアイヌの小家のり口又はまどまへに進み此所にてアイヌの方より出す相當そうとうしなと引きへにせしものなりとぞ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)