“やつどきごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丑刻頃50.0%
未刻頃50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
付て參りし所淺草福井町とやら申町迄いたり其所の路次ろじへ入候は最早もはや丑刻頃やつどきごろとも覺敷おぼしく候に付其夜は外にて夜をあかし翌朝右の駕籠屋へ參り段々相尋あひたづね委細ゐさい事故ことがら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
出して見せたる故羨敷うらやましく思ひ我今百兩有らば安樂なるべし役に立ぬ寺への奉納と存じ何方いづかたへ仕舞置やとひそかのぞきしに重箪笥かさねだんすの引出へ入れたるを能々よく/\見置みおき其夜そのよ丑刻頃やつどきごろ忍び込み右の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
明申さず是非ぜひに其の所に車の御座ござかげしばら相休あひやすをり候處夜も丑刻頃やつどきごろ兩人りやうにんの曲者來り一人は伊勢屋いせやの家に忍び入り暫時しばらくすぎて出けるが外に待居まちゐたる者と何かさゝやき其の者は西の方へ馳行はせゆきのこりし一人は其後そのご金屋の切戸きりどより人の出行しあと這入はひりしに女のさけこゑしてほどなく彼の男何やら風呂敷ふろしきに包みたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取れたるは自業自得じごふじとくと言べし此以後心を改め女色にまよふ事なかれと有て其餘そのよかまひなしと申渡され此事落着らくぢやくなしたりけり斯て其日未刻頃やつどきごろ吾助お兼の兩人は追放つゐはうに成しかば何をあてに行べき方もなく品川宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
持參ぢさん仕つりし故引替に渡し遣せし處其日の未刻頃やつどきごろに九助私し方へ參り昨日あづかり歸りし大切たいせつ曼陀羅まんだら紛失ふんじつ致し申譯なき仕合せなりとて如何にも當惑たうわくの體に申故其曼陀羅まんだらは先刻親類しんるゐの者持參致しあづかり金と引替ひきかへ手前へしかと請取まで取置とりおきし趣き申聞候と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)