“重箪笥”の読み方と例文
読み方割合
かさねだんす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とばかりで、その目玉に射られるようで堅くなってどこも見ず、おもてを背けるとはしなく、重箪笥かさねだんすの前なる姿見。ここでくしけずる柳の髪は長かろう、その姿見の丈が高い。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
出して見せたる故羨敷うらやましく思ひ我今百兩有らば安樂なるべし役に立ぬ寺への奉納と存じ何方いづかたへ仕舞置やとひそかのぞきしに重箪笥かさねだんすの引出へ入れたるを能々よく/\見置みおき其夜そのよ丑刻頃やつどきごろ忍び込み右の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)