“むさしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
武藏屋60.0%
武蔵屋40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
料理屋をめまして、只今では表長屋を人に貸しまして、せがれは向島の武藏屋むさしやへ番頭と料理人兼帯けんたいで頼まれて往って居ります、旦那様はお宅をお払いになりまして、差当り御当惑なさいましょう
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
聞きまづ寛々ゆる/\と御逗留遊ばさるべししかし貴方あなたがたには江戸表不案内ふあんないと申事なれば爰によきさいはひあり私し兄江戸馬喰町二丁目に武藏屋むさしや長兵衞と申て當時たうじ旅宿りよしゆくを致して居るにより是へ先御落着ありて寛々ゆる/\江戸見物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
向島むかうじま武蔵屋むさしや奥座敷おくざしき閑静しづかからう、丁度ちやうど桜花さくらも散つてしまうた四ぐわつ廿一にちごろと決したが、其披露文そのちらし書方かきかたが誠に面白おもしろい。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
母「宜いから急ぎなよ、羽根田の弁天さまの武蔵屋むさしやに居るに違いないから、先へ立って急いできなよ」
これ武蔵屋むさしやごんらう引掛ひツかけたのだが何日なんかともしたゝめてないから、幾日いくかだらう、不思議な事もあるものだ、これ落字らくじをしたのか知ら、忘れたのではないか、と不審ふしんを打つ者があると
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
向島むかうじま武蔵屋むさしや落語らくごくわい権三ごんざますと、四方よも大人うしふでにみしらせ、おのれ焉馬えんば判者はんじやになれよと、狂歌きやうかの友どち一ぴやく余人よにん戯作げさくの口を開けば、遠からん者は長崎ながさきから強飯こはめしはなし、近くば
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)