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ふゆがれ
崖の草枯れ
黄み、この喬木の
冬枯した
梢に烏が
群をなして
棲る時なぞは、
宛然文人画を見る趣がある。
乾燥した
冬枯の
草や
落葉に
煙草の
吸殼が
誤つて
火を
點じて、それが
熾に
林を
燒き
拂うても
澁の
強い、
表面が
山葵おろしのやうな
櫟の
皮は、
黒い
火傷を
幹一
杯に
止めても
我国の
雪意は
暖国に
均しからず。およそ九月の
半より霜を
置て寒気
次第に
烈く、九月の末に
至ば
殺風肌を
侵入て
冬枯の
諸木葉を
落し、
天色霎として日の
光を
看ざる事
連日是雪の
意也。
“ふゆがれ”の意味
《名詞》
ふゆがれ【冬枯れ】
冬に草木が枯れること。また、寒々とした冬の景色。
冬に商店などで客足が減って不景気になること。
(出典:Wiktionary)