“ふゆが”の漢字の書き方と例文
語句割合
冬枯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歩いてうちいつか浅草公園の裏手うらてへ出た。細いとほりの片側かたがはには深いどぶがあつて、それを越した鉄柵てつさくむかうには、処々ところ/″\冬枯ふゆがれして立つ大木たいぼくしたに、五区ごく揚弓店やうきゆうてんきたならしい裏手うらてがつゞいて見える。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
平次は縁側に立つて、冬枯ふゆがれの小さい庭を眺めやりました。
とうとう、二、三にちのちでした。年子としこは、きたへゆく汽車きしゃなかに、ただひとりまどってうつわってゆく、冬枯ふゆがれのさびしい景色けしきとれている、自分じぶんいだしました。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)