“ふえう”の漢字の書き方と例文
語句割合
芙蓉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此(この)島(しま)を出發(しゆつぱつ)したらもう締(しめ)たものだ、一時間(いちじかん)百海里(ひやくかいり)前後(ぜんご)の大速力(だいそくりよく)は、印度洋(インドやう)を横切(よこぎ)り、支那海(シナかい)を※(す)ぎ、懷(なつ)かしき日本海(につぽんかい)の波上(はじやう)より、仰(あほ)いで芙蓉(ふえう)の峰(みね)を拜(はい)する事(こと)も遠(とほ)い事(こと)ではあるまい。
若(も)し不時(ふじ)の天變(てんぺん)が無ければ、今(いま)より二年(にねん)九(く)ヶ月目(げつめ)、即(すなは)ち之(これ)から三度目(さんどめ)の記元節(きげんせつ)を迎(むか)ふる頃(ころ)には、試運轉式(しうんてんしき)を擧行(きよかう)し、引續(ひきつゞ)いて本島(ほんとう)を出發(しゆつぱつ)して、懷(なつ)かしき芙蓉(ふえう)の峯(みね)を望(のぞ)む事(こと)が出來(でき)ませう。
それより二隻(にせき)相(あひ)並(なら)んで、海原(うなばら)遠(とう)く幾千里(いくせんり)、頓(やが)て、芙蓉(ふえう)の峯(みね)の朝日(あさひ)影(かげ)を望(のぞ)み見(み)る迄(まで)の、壯快(さうくわい)なる想像(さうぞう)を胸(むね)に描(えが)き、暮(く)れては、海風(かいふう)穩(おだや)かなる艦橋(かんけう)のほとり、濱島武文(はまじまたけぶみ)や春枝夫人等(はるえふじんら)と相(あひ)語(かた)つて