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ひつえうひん
偶市場に
遠く
馬の
脊で
運ぶ
者は
其の
成熟の
期を
早めたつやゝかな
數が
幾ら
有つても
自分の
口には
入れない。
少しづゝでも
他の
必要品を
求める
爲に
錢に
換へようとするのである。
彼等は、
日常の
必要品を
供給する
以上の
意味に
於て、
社會の
存在を
殆んど
認めてゐなかつた。
彼等に
取つて
絶對に
必要なものは
御互丈で、
其御互丈が、
彼等にはまた
充分であつた。