“ひさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悲惨55.8%
悲慘18.6%
悲酸18.6%
飛散4.7%
日様2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢野が病のほかに恋を持っているとなれば、悲しむべき運命に会うた時に、いっそうその悲惨ひさんを深くすべきを思うたからである。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
往昔むかしからこの洋中やうちうで、海賊船かいぞくせん襲撃しゆうげきこうむつて、悲慘ひさんなる最後さいごげたふね幾百千艘いくひやくせんざうあるかもわからぬ。
ああ云う浮いた家業をする女の平生はうらやましいほど派出はででも、いざ病気となると、普通の人よりも悲酸ひさんの程度が一層はなはだしいのではないかと考えた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
冷却れいきやくしてのち飛散ひさんするとすれば、高尚かうしやうなるほとんかみごと智力ちりよくそなへたる人間にんげんを、虚無きよむより造出つくりだすの必要ひつえうはない。さうしてあたかあざけるがごとくに、またひと粘土ねんどくわする必要ひつえうい。あゝ物質ぶつしつ新陳代謝しんちんたいしやよ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『お日様ひさんの暮れぬうちに帰つて頂戴よ。』
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)