“いじら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可憐91.2%
伊自良2.9%
可傷2.9%
悲惨2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっとのことで、房吉と一緒におゆうを座敷へ連込んで来たお島の目には、髪を振乱したまま、そこに泣沈んでいるおゆうが、可憐いじらしくもねたましくも思えた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
東寔愚堂国師、天正五年四月八日、濃州伊自良いじらに生れ、母は鷲見氏、大智寺の開祖、鷲見美濃守すみみののかみが末孫といふ。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あんまりお心が可傷いじらしい、さまでに思召すその毬唄は、その内時節が参りますと、自然にお耳へ入りましょう!
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その姿の悲惨いじらしいような、怖しいような、何とも云えない心持がして、思わずハッと眼を閉じると、燈火あかりは消える、女の姿も消える。
お住の霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)