“ばんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バンド
語句割合
萬弩20.0%
万弩20.0%
礬土20.0%
蕃土20.0%
蛮土20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここおいせいぐんものをして、(五三)萬弩ばんどみちはさんでふくせしめ、(五四)していはく、『くれがるをともはつせよ』
龐涓はうけんはたしてよる斫木しやくぼくもといたり、白書はくしよすなは(五五)りてこれてらす。其書そのしよいまをはらざるに、せいぐん萬弩ばんどともはつす。ぐんおほひみだれ、(五六)相失あひしつす。
それは万弩ばんどうなりである。たちまち絶壁は叫び、谷の岩盤はみなえた。それは敵の降らしてくる巨木大石の轟きである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幾つかの台の上に、幾つかの礬土ばんどかたまりがある。又ほかの台の上にはごつごつした大理石の塊もある。
花子 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
めぐまれた土壌どじょうと文化の上で、腐敗と乱脈をみずから演じ、長夜の夢をむさぼッているが、こんな現状をなお長くしていたら、ついには蕃土ばんどりょうから攻め入られて、あっというまに
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いったい蛮土ばんどの物は濃厚のうこうで、日本の物は淡味たんみです。菓子でも、干柿ほしがきもちの甘味で、十分舌に足りていたものが、砂糖に馴れると、もうそれでは堪能たんのうしなくなります
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)