“礬土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんど33.3%
ばんど33.3%
アルミナ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「瓦斯煖炉の明りかな」と思って見ると、なるほど、礬土はんどくだが五本並んで、下の端だけ樺色かばいろに燃えている。しかしその火の光は煖炉の前の半畳敷程の床を黄いろに照しているだけである。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
幾つかの台の上に、幾つかの礬土ばんどかたまりがある。又ほかの台の上にはごつごつした大理石の塊もある。
花子 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
普通のセメントは長く海水中に在れば次第に分解して崩れるので、これを防ぐ方法はないかと色々研究した人の説によれば、少量でも礬土アルミナを含んだセメントはこの分解が急に起りにくい。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)