“はりい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鍼医50.0%
鍼醫21.4%
針醫14.3%
針医7.1%
鍼灸医7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隠宅というとふた間か三間の小さな家にきこえるが、法眼ほうげんといえば位は最上、ろくは百五十石、はぶりをきかした大奥仕えのお鍼医はりいの未亡人がこの世を忍ぶ住まいです。
さて鍼醫はりいの城富は我が願ひかなはず地主嘉兵衞に引渡ひきわたされしかば止を得ず嘉兵衞にともなはれ我が家へ立歸り悲歎ひたんくれて居たりしがやゝありて思ふ樣父の死は是非もなきこと共なりせめては父の亡骸なきがら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先方せんぱうではおほい恐縮きようしゆくして、いろ/\相談さうだんすゑ名高なだか針醫はりいなくなつて、藥箱くすりばこ不用ふようになつてゐたのをり、それを療法れうはふれいとしておくつてたのが、この藥箱くすりばこで、見事みごと彫刻てうこくがしてあつて
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
しき見分みわけきませんから、心眼しんがん外題げだいを致しましたが、大坂町おほさかちやう梅喜ばいきまう針医はりいがございましたが、療治れうぢはうごく下手へたで、病人にはりを打ちますと、それがためおなかが痛くなつたり
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
その薬種屋は「正久の一」という名人の鍼灸医はりいの家で広い店二階に一ぱい患者が詰めかけていた。