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にゅうすい
ふりがな文庫
“にゅうすい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
入水
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入水
(逆引き)
女
(
おんな
)
は
油
(
あぶら
)
ヶ
壺
(
つぼ
)
の
断崖
(
がけ
)
の
上
(
うえ
)
に
居
(
お
)
りまして、しきりに
小石
(
こいし
)
を
拾
(
ひろ
)
って
袂
(
たもと
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて
居
(
い
)
るのは、
矢張
(
やは
)
り
本当
(
ほんとう
)
に
入水
(
にゅうすい
)
するつもりらしいのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
入水
(
にゅうすい
)
してからそんなに時間がたっている様でもないのに、髪の毛がズルズルむけて来るのは変だと思って、よく調べて見ると、何のことだ、髪の毛だと思ったのは、
鬘
(
かつら
)
で
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
両国の附近に漂着したという若い女の死体は既に運び去られた後で、検視の跡は
綺麗
(
きれい
)
に取片付けられ、
筵
(
むしろ
)
一枚そこに見られなかった。
唯
(
ただ
)
、
入水
(
にゅうすい
)
した女の噂のみがそこに残っていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
神
(
かみ
)
さま、
何
(
ど
)
うぞ
私
(
わたくし
)
の一
生
(
しょう
)
の
願
(
ねが
)
いをお
聴
(
き
)
き
届
(
とど
)
け
下
(
くだ
)
さいませ……。
私
(
わたくし
)
の
女房奴
(
にょうぼうめ
)
が
入水
(
にゅうすい
)
すると
申
(
もう
)
して、
家出
(
いえで
)
をしたきり
皆目
(
かいもく
)
行方
(
ゆくえ
)
が
判
(
わか
)
らないのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『
尊
(
みこと
)
のお
身代
(
みがわ
)
りとして
入水
(
にゅうすい
)
された
時
(
とき
)
の
姫
(
ひめ
)
のお
心持
(
こころも
)
ちはどんなであったろう……。』
祠前
(
しぜん
)
に
額
(
ぬかづ
)
いて
昔
(
むかし
)
を
偲
(
しの
)
ぶ
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
の
両眼
(
りょうがん
)
からは
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
がとめどなく
流
(
なが
)
れ
落
(
お
)
ちるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
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