“にげうせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逃失25.0%
迯失25.0%
迯亡25.0%
遁失25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見て呵々から/\と打笑ひ扨も能氣味哉よききみかな惡漢共わるものども逃失にげうせたりと云つゝ半四郎のそばに立寄是々氣をたしかに持れよと抱起だきおこして懷中の氣付を與へ清水を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仕合よしとうばひ取り何國いづくともなく逃失にげうせけり斯て穀屋にては音吉の知せに悴平吉を始め家内中驚きさわぎ平吉は親重代おやぢうだいの脇差追取おつとり音吉を案内として駈出かけいだすを後に續て番頭手代共各々提灯ちやうちん得物えもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立て皆々出會々々であへ/\と云程こそあれ吾助は見咎みとがめられては一大事と豫て拵へ置たる迯道にげみちより彼の一包をたづさへて何處いづくともなく迯失にげうせけり其後へ若黨下部等は喜内が聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぬすみ出し其上そのうへ臺所だいどころへ火を付何處いづくともなく迯失にげうせけり折節をりふしかぜはげしく忽ち燃上もえあがりしかば驚破すは火事くわじよと近邊大に騷ぎければ喜八はまご/\して居たりしが狼狽うろたへ漸々やう/\屋根よりはおりたれ共あしちゞみ歩行あゆまれず殊に金子と庖丁はうちやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
廻り大石殿より家々いへ/\片付かたづけ金使かねつかひに命ぜられたれども不足の時は各々より二十三十づつ借請かりうけやうにと申されたりと云て各々めい/\より請取うけとり其外そのほか衣類いるゐ夜具迄やぐまでも所々にて借入何處いづくともなく迯亡にげうせけりこれ福貴ふくきなりともひと百年の壽命は保ち難しかはらとなりてたもたんより玉となりてくだけよとはむべなる哉大石とともに死しなば美名は萬世に殘るべきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幸ひと滅多切に切散きりちらやみまぎれて何國ともなく遁失にげうせたり其時始めて喜内樣には御聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)