“とりさた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トリサタ
語句割合
取沙汰87.5%
風聞12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何いかにも一月ひとつきばかり以前から取沙汰とりさたした今日は当日。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
承知して居ながら其節そのせつしかと申上べきの處只今たゞいままで打捨うちすておきし段不埓ふらちの至りなり追々おひ/\呼出し長庵と對決たいけつ申付るなりと一まづ歸宅きたくさせられたり偖て越前守殿此一件は容易よういならずと内々にて探索たんさく有りし所かくるゝよりあらはるゝはなしとの古語こごの如く彼の札の辻の人殺しはまつたく長庵の仕業しわざに相違なきこと世上の取沙汰とりさたもあるにより大岡殿は新役しんやく手際てぎは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とげし浪人藤崎道十郎が修羅しゆら亡執まうしふも此處にうかみ出て嬉く思ふなるべし果せるかな惡事のむくい速かにめぐり來りてさしも申いつはりたる村井長庵が奸謀かんぼう悉皆こと/″\く調べ上に相成はじめ貞婦ていふみつ孝子かうしみち之助が善報の程は神佛しんぶつ應護おうごにもあづかりし物成んと其ころ風聞とりさたなせしとぞさて其翌年に至りて公儀こうぎに有難き大赦たいしやの行はれけるに御かみにも久八が忠義の程を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)