“だんろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煖炉57.0%
暖炉36.6%
煖爐4.3%
暖爐2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞之助と三人の姉妹とは応接間の煖炉だんろにぱちぱちはねるまきの音を聞きながら、久しぶりに顔をそろえてチーズと白葡萄酒の小卓を囲んだ。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
烈々れつ/\える暖炉だんろのほてりで、あかかほの、小刀ナイフつたまゝ頤杖あごづゑをついて、仰向あふむいて、ひよいと此方こちらいたちゝかほ真蒼まつさをつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私の心はもう煖爐だんろの美しい焔へとしみ入るやうだ。私は温かい心から父の画室の静寂を祝福する。私は書かなければならぬ。……
恢復期 (新字旧仮名) / 神西清(著)
玄關げんくわんさき別室全體べつしつぜんたいめてゐるひろこれが六號室がうしつである。淺黄色あさぎいろのペンキぬりかべよごれて、天井てんじやうくすぶつてゐる。ふゆ暖爐だんろけぶつて炭氣たんきめられたものとえる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)