“たいぎさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大儀相50.0%
太儀相50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日よくじつ午前ごぜん醫者いしやまた注射ちうしやをして大抵たいていれでよからうといつてつた。しかしおしな容態ようだい依然いぜんとして恢復くわいふく徴候ちようこうがないのみでなく次第しだい大儀相たいぎさうえはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへいはむつゝりとしてそれをけた。平生へいぜいきつけたうちなので勘次かんじきま惡相わるさうすわつた。おしな不斷衣ふだんぎまゝ襷掛たすきがけ大儀相たいぎさう體躯からだうごかして勘次かんじそばへはすわらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじ草臥くたぶれやしないかといつてはおしなあしをさすつた。それでもおしな大儀相たいぎさう容子ようすかれおくしたこゝろにびり/\とひゞいて、とて午後ごゞまでは凝然ぢつとしてることが出來できなくなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
初めのうちはいろいろと話してれたのにうしたのか口をくのも太儀相たいぎさうである。例の外套の襟を合せて腹部を片手で押すやうにしながら、食卓越しにおれの名を呼んで握手する手が非常に冷たい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)