“そでさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
袖崎66.7%
袖先33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此(こ)の可哀(あはれ)な車夫(しやふ)に向(むか)つて、大川(おほかは)の流(ながれ)の音(おと)の身(み)に沁(し)むやうに、姿(すがた)を引締(ひきし)めて彳(たゝず)んだ袖崎(そでさき)の帽子(ばうし)には、殊更(ことさら)に月(つき)が宿(やど)るが如(ごと)く見(み)えた。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
ある日楯岡(たてをか)へ行つた帰りに袖崎(そでさき)駅で下車して大石田へ向つて歩いて来ると、ヘグリに近い小菅(こすげ)村に沿うた最上川に鯉の群が遊泳してゐるやうな気配を感じた。
鯉 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
袖崎(そでさき)は再(ふたゝ)び峰(みね)を仰(あふ)いだ。言(い)はれて見(み)れば我(われ)ながら、=友(とも)さん=と呼(よ)んだ自分(じぶん)の聲(こゑ)が、谷(たに)深(ふか)く谺(こだま)に響(ひゞ)いたやうにも思(おも)ふ。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「女(をんな)だ。何(ど)うしたい、」と言(い)ひながら、袖崎(そでさき)は尾上(をのへ)の松(まつ)を仰(あふ)いだ。山懷(やまふところ)に絽(ろ)が暗(くら)く、髮(かみ)黒(くろ)く、月影(つきかげ)に其(そ)の色(いろ)が白(しろ)い。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
葉子はふらふらとよろけて一方の手を障子紙に突っ込みながら、それでも倒れるはずみに愛子の袖先(そでさき)をつかんだ。葉子は倒れながらそれをたぐり寄せた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)