“小菅”の読み方と例文
読み方割合
こすげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この歳にお父様が、世話をする人があって、小菅こすげの監獄署の役人になられた。某省の属官をしておられたが、頭がつかえて進級が出来ない。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
菖蒲園しょうぶえんなども開いていて、遊山ゆさんの人の姿も見られました。小菅こすげの刑務所の見える堤に、遊山の人からは少し離れて、仰向けに寝て休みました。
わが師への書 (新字新仮名) / 小山清(著)
この町から上野まで五十六分しかかからぬのだが、利根川、江戸川、荒川という三ツの大きな川を越え、その一つの川岸に小菅こすげ刑務所があった。
日本文化私観 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)