“せいが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
静臥27.3%
西河18.2%
聖駕18.2%
正雅9.1%
清雅9.1%
笙歌9.1%
青蛾9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝床は妻の寝室と同じであるとしても、軽症者の静臥せいがすべきベランダにあった。ベランダは花園の方を向いていた。彼はこのベランダで夜中眼がめる度に妻より月に悩まされた。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
... きみとくをさめずんば(八六)舟中しうちうひとことごと敵國てきこくたらん』と。武矦ぶこういはく『し』と。(八七)すなは呉起ごきほうじて西河せいがしゆす。はなは(八八)聲名せいめいり。
「かかる狭小な地に、長く聖駕せいがをおめするわけにはゆかぬ。洛陽はいにしえから天子建業の地でもあれば——」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただしその品行のげん風致ふうち正雅せいがとにいたりては、いま昔日せきじつの上士に及ばざるものすくなからずといえども、概してこれを見れば品行の上進といわざるを得ず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これをがいするに、上士の風は正雅せいがにして迂闊うかつ、下士の風は俚賤りせんにして活溌かっぱつなる者というべし。その風俗をことにするの証は、言語のなまりまでも相同じからざるものあり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
然るに当時半井大和守成美やまとのかみせいびは献ずることをがえんぜず、その子修理大夫しゅりのだいぶ清雅せいがもまた献ぜず、ついに清雅の子出雲守広明ひろあきに至った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大江定基法師の、「笙歌せいが遥かに聞ゆ孤雲の上、聖衆しょうじゅ来仰す落日の前」という詩も見えた。又女院の歌らしく
無数の青蛾せいがが羽をまじえて飛ぶと見える月明の夜半である。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)