“しんちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慎重23.3%
清朝23.3%
信寵10.0%
心腸6.7%
深重6.7%
伸暢3.3%
信重3.3%
宸聴3.3%
心膓3.3%
意味深長3.3%
振張3.3%
新町3.3%
秦朝3.3%
親寵3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天守台の七重櫓が総体の中心であるだけに、ここの工事は最も慎重しんちょうでなければならず、また信長の注文もなかなか難しいのである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは清朝しんちょう初期の学者たちが言い出したものらしく、また一方には、たといそれが干宝の原本でないとしても、六朝時代に作られたものに相違ないのであるから
同時に、いったい、博多の町人というこの宗室、宗湛のふたりは、なにをもってかくまで信長の信寵しんちょうをうけているのだろうかを、注意せずにいられなかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしふくむたびに、酒は心腸しんちょうに冷たく沁みる。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深重しんちょうな策をめぐらすでもなく、全軍数千にもたりない小勢で、それも一角へ当たるというようなこころみでなく、まっこう、敵の師直のふところ深い本陣へむかって猛然斬り込んで行ったのだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ国体を全うし、人心を提醒ていせいし、元気を伸暢しんちょうし、国威を発揚するにおいて、むべからざるが故に、ここにでたりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
正直の数世すせいの祖信重しんちょうが出雲から岩国にうつって、はじめて池田氏にあらためたのである。正直の子が信之しんし、信之の養子が正明せいめいで、皆曼公の遺法を伝えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
世上むしろ此の宰相有らんや。内外駭訛がいか、人情洶々きょうきょう、若し急に斧※ふしつの誅を加えずんば、勢必ず操莽そうぼうの禍を醸成せん。臣夙夜しんしゅくやつつしみ懼れ、敢て寧処ねいしょせず。死を冒して列款れつかんし、仰いで宸聴しんちょうに達す。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
鉄石の心膓しんちょうあらわせるものならずして何ぞや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
船長ノルマンは、ポーニンと顔を見合わせて、意味深長しんちょうな目くばせを交わした。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その振張しんちょう弛緩しかんとが直ちに国民の一組成分である個人の生活の休戚に影響することであり
選挙に対する婦人の希望 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
そこの町名は新町しんちょうで、その外側は東に向かい、それから稲田がつづいていた。
火の玉を見たこと (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
秦朝しんちょう、といえばシナという名もこれに由来しているかの統一時代であるが、その朝を通じて道教は一活動力であった。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
その親寵しんちょう狎愛こうあいさまは、たれの目にも、ただこの美少女を可憐かれんとするものとは見えなかった。