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しようぼう
水なしの
消防は
最も
不利益であるから、
水道の
水が
止まらない
内、
機敏に
貯水の
用意をすることが
賢明な
仕方である。
餘震を
恐怖せるため、
消防に
十分の
實力を
發揮することが
出來なかつたとは、
屡專門の
消防手から
聞く
述懷であるが、
著者は
此種の
人士が
餘震を
誤解してゐるのを、
最も
遺憾に
思ふものである。
主夫婦を
併せて
焼亡せし
鰐淵が居宅は、さるほど貫一の手に
頼りてその跡に改築せられぬ、
有形よりは
小体に、質素を旨としたれど
専ら
旧の構造を
摸して
差はざらんと
勉めしに似たり。