“しょうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正坊40.0%
正法20.0%
消防13.3%
勝法6.7%
小房6.7%
廂房6.7%
聖宝6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをると、おじいさんは、びっくりして、「正坊しょうぼうじゃないか……。」といって、もうすこしでそうとしたのです。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
云うこと勿れ、巴毗弇はびあん、天魔の愚弄する所となり、みだり胡乱うろんの言をなすと。天主と云う名におどされて、正法しょうぼうあきらかなるをさとらざるなんじ提宇子でうすこそ、愚痴のただ中よ。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
先生のきょ、同じく戒心かいしんあるにもかかわらず、数十の生徒せいとともな跣足せんそく率先そっせんして池水いけみずくみては門前に運び出し、泥塗満身でいとまんしん消防しょうぼう尽力じんりょくせらるること一霎いっしょう時間じかんよっかろうじてそのさいまぬかれたり。
まず第一段に道綽禅師どうしゃくぜんじが聖道浄土の二門を樹てて、聖道門に帰するの文、一切衆生に皆仏性があるというのに今に至る迄生死に輪廻りんねして救われないのは、二種の勝法しょうぼうがあるのに
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ここには小房しょうぼうが、いくつか並んでいる。こっちへ来てください。ここへ入りましょう。はいったら入口のカーテンを引きます。さあ、椅子に腰をおかけなさい。
肋骨君ろっこつくんの説明を聞いて知ったのだが、この突当りが正房せいぼうで、左右が廂房しょうぼうである。肋骨君はこの正房の一棟ひとむねに純粋の日本間さえ設けている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小角は道士羽客どうしうかくの流にも大日本史などでは扱われているが、小角の事はすべて小角死して二百年ばかりになって聖宝しょうぼうが出た頃からいろいろ取囃とりはやされたもので、その間に二百年の空隙があるから
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)