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さんてう
這んな
事で一
向に
要領を
得ず、
山頂の
方では、
僅かに
埴輪の
破片(
雲珠、
鞆等)を
見出したのみ、それで
大發掘の
第一
回を
終つた。
山勢殆んど直立、
加ふるに
突兀たる
危岩路に
横はるに非れば、
佶倔たる石南樹の
躰を
遮るあり、
若し一たび
足を
誤らんか、一
転忽ち
深谷に
落つるを以て、一行の両眼は
常に
注ぎて頭上の
山頂にあり
赤鉢卷隊は
全力を
山頂に
向つて
注ぎ、
山全體を
取くづすといふ
勢ひで
遣つて
居る
間に、
鍬の
先にガチリと
音して
何か
當つた。
瓢簟形か
或は
前方後圓の
古墳であるとすれば、
其山頂の
古墳と
山麓の
横穴と、
如何なる
關係を
有するであらうか。