“佶倔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっくつ66.7%
きつくつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と。この訳文甚(はなはだ)佶倔(きっくつ)にして作品の説明簡略なるがため当時の会場を記憶せざるものにはこれらの賛辞のいかなる板画についてなされたるや明かに知る由なし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
山の手に生れて山の手に育った私は、常にかの軽快瀟洒(しょうしゃ)なる船と橋と河岸(かし)の眺(ながめ)を専有する下町(したまち)を羨むの余り、この崖と坂との佶倔(きっくつ)なる風景を以て、大(おおい)に山の手の誇とするのである。
山勢(さんせい)殆(ほと)んど直立、加(くわ)ふるに突兀(とつこつ)たる危岩(きがん)路に横(よこた)はるに非れば、佶倔(きつくつ)たる石南樹の躰(たい)を遮(さへぎ)るあり、若(も)し一たび足(あし)を誤(あやま)らんか、一転(てん)忽ち深谷(しんこく)に落(お)つるを以て、一行の両眼は常(つね)に注(そそ)ぎて頭上の山頂(さんてう)にあり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)