“こすき”の漢字の書き方と例文
語句割合
木鋤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
は人にたすけられて高所たかきところ逃登にげのぼはるか駅中えきちゆうのぞめば、提灯ちやうちんたいまつともしつれ大勢の男どもてに々に木鋤こすきをかたげ、雪をこえ水をわたりこゑをあげてこゝにきたる。
年雄としおさんはかたゆきをわるのに、てつのシャベルをち、とめさんは、ちいさな木鋤こすきっていました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)
もちたる木鋤こすきにて和尚をほりいだしければ、和尚大にわらうちを見るにいさゝかきずうけず、みゝかけたる眼鏡めかねさへつゝがなく不思議ふしぎの命をたすかり給ひぬ。
にんは、シャベルも、木鋤こすきも、ゆきうえへほうりしておうちはいりました。三にんは、おしるこもうまかったが、それよりかおおきなみかんが、なによりうれしかったのです。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほるとはぶなの木にて作りたる木鋤こすきにてつちほるごとくして取捨とりすつるを里言りげんに雪を掘といふ、すでに初編にもいへり。かやうにせざれば雪のおもきいへつぶすゆゑなり。
それであさからそと木鋤こすきで、ゆきをわってはそれをちからいっぱいとおはたけほうへとなげていました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)