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くわじ
明の
万暦の
初閩中連江といふ所の人蛤を
剖て玉を
得たれども
不識これを
烹る、
珠釜の中に
在て
跳躍して
定ず、
火光天に
燭、
里人火事ならんと
驚き来りてこれを救ふ。
去歳にくらべて
長屋もふゑたり、
所得は
倍にと
世間の
口より
我が
家の
樣子を
知りて、をかしやをかしや、
其やうに
延ばして
誰が
物にする
氣ぞ、
火事は
燈明皿よりも
出る
物ぞかし
昔、「う」のお
母さんが
子供を
産む
時、
近所に
火事があつたんで、たべかけてゐた
魚を「う
呑」にして
迯だしたさうです。ほんとだかどうだか
知りません。うそだと
思つたら
先生に
訊いてごらん。